これまでトップドックの座に就いた囚人を時系列でまとめてみました。
kai ドラマ「ウェントワース女子刑務所」の登場人物は、クセのあるキャラばかりですが、その中でもかなりの異常人格者を個人的な主観でランキングにしました。 /ドラマ概要はこちらをチェック!\ [sitecard […]
犯罪組織一家の女帝「ジャックス・ホルト」トップドッグSEASON1
悪名高い犯罪組織のドンである夫、ビニーを狙った男を殺害した罪で14年の刑期が言い渡され、そのうち7年間を務めています。
シーズン1の最初に描かれたトップドッグであり、ビーが服役した際は懲罰房に入っていました。
一般房に戻ってからは、かねてから敵対していたフランキー・ドイルと熾烈な権力争いを繰り広げます。
冷酷で残忍な性格の持ち主で、ビーの娘デビーの殺害を息子のフレイデンに命令した人物。
年齢は50歳代後半で腕力はないものの、優れた策略家で悪の女帝にふさわしい貫禄っぷり。
フランキーに嵌められたことで左手に怪我を負い、夫に離婚を突き付けられるなどして刑務所内外での力が弱まり始めると、最後はビーに娘の真相を暴露して殺害されます。
主要な片腕はシモーヌ・スレーター
若きカリスマ「フランキー・ドイル」トップドッグSEASON2
以前より、ジャックスとボスの座を争っていた頭の切れる若きリーダー。
リアリティ番組出演の際、自分を馬鹿にした司会者の顔に煮えたぎる油をかけた傷害罪で収容されました。
ビーとジャックスが対立するようにけしかけ、ジャックスが死亡してビーが隔離室にいる間を狙って、そのままトップドッグに。
薬の取引を牛耳り、歯向かう者には容赦をしない激情家ですが、義理人情があるところがジャックスとの違い。
シーズン2でビーとボスの座をかけて一対一の対決をし、敗北してボスの座を降りることになります。
トップドッグであり続けなければという呪縛に取り憑かれた一人であり、その苦しみを十分に理解していることから、同じ苦しみを知り、そして同じレズビアンとなったビーとは、のちに真の友人に。
主要な片腕はブーマー・ジェンキンス
伝説の囚人「ビー・スミス」トップドッグSEASON3~4
物語の中心人物であり、シーズン1からシーズン4までの主人公。
DVを繰り返す夫の殺人未遂により、服役。
娘デビーがジャックスによって殺されたことを知り、ジャックスの首にペンを突き刺して殺害します。
その後は隔離室に入れられたため、この時点ではボスの座に就くことはありませんでした。
薬物を使って直接デビーの命を奪ったフレイデン・ホルトの殺害が最大の目的であり、ボスの座をかけてフランキー・ドイルとの対決を制したのも、すべては復讐のために脱獄することが真の狙いだったという天才っぷりで、あのファーガソンすらも出し抜きました。
その後は刑務所に戻り、クイーン・ビーとしてトップドッグに君臨します。
普通の主婦からトップドッグ成り上がった伝説的な囚人にして、身命を賭して怪物ファーガソンと闘った偉大な人。
主要な片腕はマキシン・コンウェイ
自警団リーダー「カズ・プロクター」トップドッグSEASON4~7
自警団レッド・ライト・ハンドのリーダーであり、当初はビー・スミスの熱狂的支持者でした。
しかしビーに利用され、嵌められて刑務所に入ったと思い込んで憎しみを持つことに。
のちにファーガソンの策略と知るも、麻薬の元締めティナ・メルカドと共謀し、密告したビーを孤立させトップの座から引きずり下ろすことに成功します。
アリーがファーガソンに襲われたのをきっかけにビーと和解し、その人望から新たなトップドッグに。
ボスになってからは、それまでの暴力的な性格は影を潜め優しさ溢れる人物になり、看守のウィルと協力関係を築きながら、暴力とドラッグを認めない信念で健全な統率を目指しました。
ファーガソンにソーニャにマリーにと、敵対する大物人物が多すぎて、一番大変だった時期にボスを務めたカズ。
のちにショーン・フロディに殺害されることに。
怪物「ジョアン・ファーガソン」トップドッグSEASON5
看守長として、シーズン2から登場したファーガソン。
目的のためには手段を選ばず、看守や囚人たちを巧みに操っては自身の駒にしたり、自らも暴行や殺人など、いくつもの犯罪に手を染めています。
残忍性と計画性を兼ね備えながらも共感性や社会性が欠如していることから、サイコパスや怪物とも呼ばれたりして作中で一番恐れられる人物。
囚人となったシーズン4では、カズを操りビーの殺害を企てたり、直接アリーに手を下したりします。
そしてシーズン5では、クーデターを起こしてカズをトップドッグの座から引きずり下ろすことに成功し、自らがボスに。
しかし、カズとフランキーが手を組んだことにより囚人たちによる裁判にかけられ、ボスの座を下ろされることになりました。
闇の商人「マリー・ウインター」トップドッグSEASON7
脳死状態の息子を診ていた主治医に対しての暴行罪で、ウェントワースにやってきたマリー。
メルボルンで売春宿を手広く営み、麻薬の密売も手掛ける危険な人物。
アリーを麻薬と娼婦の道に引きずりこんだ張本人であり、その因縁からウェントワースでもカズと激しい対立をすることになります。
カズ亡き後は、アリーの推薦でトップドッグの座に就きましたが、脱獄を目的とした立てこもり事件を起こし、その座を追われることに。
次世代のリーダー「アリー・ノバク」トップドッグSEASON8
レズビアンであり、ビーの最愛の相手。
レッド・ライト・ハンドのメンバーでもありました。
ビー、フランキー、カズ、マリーと往年のトップドッグ達からも愛され、怪物ファーガソンに一矢報いることのできた数少ないキャラ。
シーズン8では、それまでにない貫禄とフランキーのようなオーラを纏い、トップドッグの座に君臨しています。
(番外)指切りケリー「ルー・ケリー」
シーズン8で登場したルーは、ジャックスが君臨する前のトップドッグであり、「指切りケリー」として当時を知るブーマーが恐れていた人物。
どのようにしてボスになったのかは今のところ描かれていませんが、武装強盗に失敗してウェントワースに戻ってきた際、要注意人物として看守達もかなり警戒していました。
アリーが囚人トップとして君臨する中、新所長のアンと手を組み暗躍し始めます。
プレス機はボスの象徴
ウェントワース女子刑務所で描かれるボスだけに許された囚人の担当作業、それがプレス機です。
ボスは罰を与える相手の手をプレス機に押し当て火傷させ、権力を誇示する場面がドラマの中でいくつも出てきます。
実際の女子刑務所でボスを象徴する作業があるのかは分かりませんが、ウェントワース女子刑務所を観ていると、たしかに“プシュー”という音と共に白い煙がモクモクと立ち込めるあのプレス機が、段々特別なものに見えてきちゃうから不思議。
ちなみにシーズン8の新所長アンがウィルの助言を聞き入れず、その伝統をぶち壊すことに。
一対一を制してボスになったのはビーだけ…
ボスになるには「一対一の対決を制した者」というのも伝統なはずですが、少なくとも作中で実際にそうしてボスになったのはビーだけでした。
「ボスになるには知性とタイミング」とマリー・ウインターも言ってたように、ほとんどのトップドッグは策略やタイミングでボスの座を得ています。
シーズン1で最初からトップドッグとして君臨していたジャックスも、絶対に一対一はやっていないだろうし…。
だからこそ、ビー・スミスという普通の主婦が熾烈な権力抗争に巻き込まれたことで心身共に強くなり、海千山千の猛者たちを押しのけてトップドッグに君臨するまでを、ウェントワース女子刑務所の大きな見どころの一つとしてスリリングに描けているのだと思います。
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