


Video On Demand(ビデオ・オン・デマンド)とは
HuluやAmazonプライムビデオのような動画配信サービスを、Video On Demand(ビデオ・オン・デマンド)と言い、頭文字を取った略称で「VOD(ブイオーディ)」とも呼ばれ、このサイトのタイトルにも取り入れています。
Wikipediaでは、ビデオ・オン・デマンドをこう説明しています。
ビデオ・オン・デマンド (Video On Demand) とは、視聴者が観たい時に様々な映像コンテンツを視聴することができるサービスである。略称「VOD」。別名「電子レンタルビデオ」。引用:Wikipedia
つまりはパソコンやスマホ・タブレットなどの端末で、好きな時に好きな場所で映像コンテンツが楽しめるWebサービスということです。
ちなみに、デマンドとは「需要」という意味で、ビデオ・オン・デマンドはユーザーの要求が発生したその瞬間に、タイムリーにサービスを届けるという意味合いもあるのだとか。
いつからVODが主流になったのか、その歴史は
以前はレンタルショップまで行って、DVDやBlu-rayを借りることが一般的でした。
しかしVODが主流になった今では、レンタルショップで借りたり返したりする手間もなければ、新作がレンタル中で無いなんてこともなく、返却日に遅れて延滞金が発生したりすることもありません。
VODの普及により、スマホ1つで映画やドラマ、音楽ライブなどのコンテンツが楽しめるようになって、映像コンテンツがさらに手軽で身近なものになりました。
では、いつからVODが普及し、拡大していったのでしょうか。
1990年代頃
TSUTAYAやGEOなどのレンタルショップ市場がピークを迎えます。
90年末のピーク時は1万3539店舗まであったレンタルショップも、のちにTSUTAYAとGEOの2強による価格競争や独占レンタルにより、個人経営のレンタルショップは相次ぎ閉店。
その後は動画配信サービスの普及もあり、実店舗でのレンタルは完全に下火になったことで、減退の一途を辿っていきます。
2000年代
2000年に入り、ADSLが一般家庭に普及し始めたことで通信速度が向上し、月額定額料金制の常時接続利用形態が主流になったことで、国内配信業者も増え始めました。
またADSLよりもさらに高速通信の光ファイバーなども普及していきます。
2002年には楽天とUSENのジョイントベンチャーによる「Show Time(現:楽天TV)」の運営が開始します。
翌2003年にはYahoo!Japanが「Yahoo!動画」を、2年後の2005年にはUSENが「GyaO」のサービスを始め、後の2009年にはこの二つが統合し、「GYAO!」が誕生してます。
そして2005年、民放キーで一番最初に映像配信サービスをスタートさせたのが、フジテレビの「フジテレビオンデマンド(現FOD)」です。
さらに2008年には、国内初の地上波の見逃し配信を開始したのも、「フジテレビオンデマンド(現FOD)」でした。
同年にはNHKも「NHKオンデマンド」として、参入しています。
2010年代
2011年にアメリカ発の「Hulu」が日本に上陸しました。
同時にNTTドコモが「dマーケット(現・dTV)」を開始したのもこの年で、同じ携帯電話会社大手のKDDIも、翌2012年に「ビデオパス」を始めています。
2014年になると、それまで日本での事業展開に苦戦を強いられていた「Hulu」が、国内事業を日本テレビに売却。
国内メディアのノウハウを生かし、より日本のニーズにあったサービスの提供が開始となります。
そして2015年が俗に言う“VOD元年”とも言われる年で、世界最大規模の「Netflix」や、Amazonプライム会員の拡充を目的とした「Amazonプライムビデオ」など、大手海外勢が一気に参入。
国内のVODサービスはここから一気に加速していき、同時にユーザーも拡大していきます。
同年、民放5社(日テレ、テレ朝、TBS、テレ東、フジテレビ)が共同で行う公式サービス、「TVer」を開始。
翌2016年にサイバーエージェントとテレビ朝日が「ABEMA TV」の共同運営を開始しました。
こうして主要なVODが出揃います。
VODのサービス形態は
AVOD(アドバタイジング・ビデオ・オン・デマンド) | 広告型動画配信 | 企業広告挿入により、無料視聴 |
SVOD(サブスクリプション・ビデオ・オン・デマンド) | 月額定額料金制 | VOD7割がこのシステムを導入 |
PPV(ペイ・パー・ビュー) | 1作品ごとの都度課金 | 購入タイプ・レンタルタイプあり |
現在の国内VODはSVODが主流となっています。
自分の生活に映画やドラマ視聴が定着している人であれば、SVODがもっともメリットを感じやすく、いくつもある映像コンテンツの配信とサブスクリプションは相性の良い組み合わせです。
しかし、新作や話題作などの有料コンテンツはSVODの中でもPPVを採用しているところが多く、月額料金のほかに別途料金が掛かるので注意。
今後のVOD需要は
今後もVOD市場は拡大していくと見られており、特にSVODは、2019年の市場規模推計で2,392億円、2020年では3,238億円と規模顕著に大きくなっています。
また、“5G”が普及すればダウンロードはさらに早く、低遅延で高画質配信が期待出来るため、ユーザーの利便性も格段に上がり、VOD市場にとっては追い風になることでしょう。
配信サービス別に見ると、2020年の市場シェアは以下の通り。
🥇1位 | Netflix | 19.5% |
🥈2位 | Amazonプライムビデオ | 12.6% |
🥉3位 | U-NEXT | 11.1% |
4位 | DAZN | 9.8% |
5位 | Hulu | 8.8% |
6位 | dTV | 6.5% |
さいごに
いかがでしたか。
VOD市場がいかにして拡大していき、私たちの生活に定着しつつあるか、少しは分かりましたでしょうか。
もし一度も利用したことがない方は、無料お試し期間がついている配信サービスに登録してみてはいかがですか。
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