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ドリームワークス・アニメーションってどんな映画会社なの?

「作り手知れば、なお楽しい」ということで、その作品の作り手や背景を知ることで、より深く楽しく鑑賞できることから、個人的にも気になっていた製作会社や監督を紹介していきたいと思います。

今回は映画製作会社【ドリームワークス・アニメーション】についてです。

ドリームワークスSKGについて

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ドリームワークス・アニメーションはもともとドリームワークスSKGという1994年に創設されたアメリカの映画製作会社のアニメーション部門でした。

よくディズニーピクサーやディズニー関連会社と間違われやすいのですが、ドリームワークスSKGは全くの別会社です。

ディズニー元製作部門トップ「ジェフリー・カッツェンバーグ」
映画界の巨匠「スティーブン・スピルバーグ」
米レコード会社経営者「デヴィッド・ゲフィン」
カッツェンバーグ氏のディズニー泥沼辞職は業界では有名な話しで、当時のディズニー社長兼CEOのフランク・ウェルズ氏がヘリの墜落事故により亡くなったことで、会長であったマイケル・アイズナー氏に社長の後任を自薦したものの別の人物を社長に据えたことで対立し、1994年に退社となりました。
アイズナー会長とウェルズ社長の二頭体制下でカッツェンバーグ氏は当時低迷していたディズニーアニメ部門を立て直した功労者であり、アイズナー氏とカッツェンバーグ氏はもともとパラマウント時代の上司と部下の関係でもあったため、社長としてのポストを与えられなかった時のカッツェンバーグ氏の心情は少なからず想像できます。
そんなカッツェンバーグ氏はディズニー退社後に旧友だったスピルバーグ氏とゲフィン氏を誘って、ドリームワークスSKGを設立します。

3人の頭文字をとったドリームワークスSKGは実写部門をスピルバーグ氏、音楽部門をゲフィン氏、そしてアニメ部門をカッツェンバーグ氏が担当しました。

 

ドリームワークスが目指すもの

そんなカッツェンバーグ氏は「ディズニーのような映画は作りたくない」と発言しており、「大人と、すべての子供の中に存在している大人のために映画を作る。それがわたしたちの挑戦すること」とも話しています。

かつて『リトルマーメイド/人魚姫』『美女と野獣』『アラジン』『ライオンキング』などを手掛け、ディズニー黄金期の立役者だったカッツェンバーグ氏が、決別した古巣ディズニーと対となる作品を目指すという、なんともドラマ的なストーリーですね。

 

ドリームワークス・アニメーションの誕生

2000年に入りドリームワークスは経営難の中、定期的な長編アニメーション作品を製作するためにドリームワークス・アニメーションを分社化し、カッツェンバーグ氏が最高経営責任者として就任しました。

そこで翌年2001年に生まれたのが『シュレック』です。

『シュレック』はシニカルなアニメとしてアメリカで大ヒットし、史上初のアカデミー賞長編アニメーション賞を受賞しています。

『美女と野獣』を皮肉ったその映画は日本でも話題となり、続編の『シュレック2』『シュレックフォーエバー』スピンオフ作品の『長ぐつをはいたネコ』も公開されました。

 

さいごに

現在ドリームワークス・アニメーションは米ケーブル大手コムキャストに買収され、カッツェンバーグ氏もすでに退いています。

しかし、ドリームワークス・アニメーション設立の背景を知ると、代表作『シュレック』やそのほかの作品も、さらに違った角度から楽しめるようになると思いますよ。